思い描いていた妊娠とは、かけ離れたものでした…….

いつも通り主人と産婦人科へ検診に行くと、168の血圧が出て予想にもしない妊娠高血圧症と診断がおり、その場で車いすで、入院部屋へ案内される事になりました。妊娠33週でした。本人の私は全く気付いていませんでしたが、今思うと指で押しても戻らない足のむくみや、体重増加が症状として出ていたのだと思います。本来は目がチカチカしたり、倦怠感があるそうなのですが、ちょうど夏という事もあり、そのような症状にも気付いていませんでした。そして、まずは症状が治まるまで絶対安静となり、血圧を下げるお薬を飲んだり、点滴をしたり、お風呂はおろか、光も遮断し、ずっとベットの上での入院生活となりました。

その入院生活は、不安と心配で心が締め付けられる毎日でした。

今思い出しても、心身ともに非常に辛い思い出として残っています。そして入院してから5日後の検診の時に、赤ちゃんに栄養が届いておらず、育っていないという事がわかり、このままだと私も赤ちゃんも危険だという事で、その日に緊急帝王切開をしようと担当医より話がありました。

もちろん私たち夫婦は、「えっ?今から?」と迷いはありましたが、悩んでいる間もなく、手術後NICUのある病院へすぐに赤ちゃんを連れて行ってあげないといけない為、救急車の手配の事もあり、夫婦で話し合いその場で決断をしました。ただ決断した途端、主人は手術の説明を聞きに、看護師たちは手術準備をしに行かれ、トントンと事が進んでいくことに、”一体なにが起きているのだろう””我が子は大丈夫なのかな”、”我が子にちゃんと会えるのかな”と不安が募る一方、思い描いていた出産と、目の前の光景がかけ離れている現実についていけず、ただただ、涙が溢れてきました。そして、決断してから、わずか一時間後。

1596gの小さな小さなわが子が誕生したのです。

 

(山本 感想)

 

大変壮絶な妊娠期間を過ごされた阿南さん。インタビューをさせて頂いてる私自身も胸が熱くなりました。いろんな事が急速に決まり、ご家族の方々も今を受け入れることに精一杯だったことでしょう。